- プレイ人数:2~4名
- プレイ時間:5~10分
- 対象年齢 :10歳以上
アナログゲームデザイナー・カナイセイジ氏のおそらく一番有名な作品。
いろいろなところで話題になっていて量販店でも扱いが多いのですが、なぜか後回しにしていたこの製品。簡単にできるテーブルゲームを、ということで手に入れる機会があったので、やってみました。
結果、めっちゃんこ面白い!
……なんで今までやらなかったんだろ、と。
まぁ面白いかどうかは人それぞれなのであれですけど、私は30回くらい連続でやって楽しめた、と言っておけばこのゲームの性質が伝わるかと。
とにかく1回の勝負が速い。
人数にもよりますが、早ければ1分で終わります。手持ちのカード次第では瞬殺。
かといって完全なる運勝負かというとそうでもなく、読み合いが発生するところが非常に面白い。その読み合いはカードから分かるものもあれば、言動から分かるものもあり。人狼ほどではないですが、駆け引きが楽しめるゲームです。
ま、本当に1回の勝負が速いので、間違ったところでたいしたダメージはないです。長いゲームで早々に落ちると、やることなくて悲しいことになるからね(´ー`)
なぜか途中から「騎士」当てるゲームになっていて、姫を持っているよりも騎士を持っている方が危ないという謎の事態。何を持っているか予想がつかない場合はとりあえず「騎士!」って言っておいて、だいたい「違いマース」って答えが返ってくるという。そういうゲームじゃねぇからこれ!
ストーリー
一応ストーリー的なものがあります。
ここではない場所、今とは違う時代、とある小さな王国に、美しい姫がいました。その姫は気立てが良く、誰とも分け隔てなく接したため、国の皆から好かれていました。
そんな姫に心から惚れ込んだ若者たちは、姫の心を射止めるべく、恋文をしたためることにしました。城に仕える様々な者たちに協力を仰ぎ、自らの想いを姫に伝えようとする若者たち。彼らは一癖も二癖もある協力者達の力を使い、見事姫に恋文を届けることができるでしょうか?
要するに姫にラブレター届けるよって話。姫以外の人は邪魔して助けてくれる人たちです。
簡単なルール
カードは全部で8種。強さ順にカードを並べたのですが、それぞれ枚数が決まっていて、
兵士:5枚
道化、騎士、僧侶、魔術師:各2枚
将軍、大臣、姫:各1枚
となっています。
ルールは簡単。プレイヤーは1枚引いて1枚捨てる。捨てた方のカードの効果を発揮します。
例えば騎士と兵士を持っていて、兵士を捨てたとすると、兵士のカード効果【対象のプレイヤーに「兵士」以外のカード名1つを宣言し、手札と一致したら脱落させる。】が発動します。要するに誰かひとりを選んで、その人が持っているカードを予測、当たっていたら対象プレイヤーを脱落させるというカード。初手では何も情報がオープンになっていないので確率はほとんど変わらないですが(2枚あるカードを選べば当たるかも?程度)、捨てられたカードや他の人のカード効果で持ち札が絞られてくると強かったりします。
といっても全部で16枚しかないので、回るターンはそう多くはないのですけどね。
途中で脱落したら、その人は終了。カードがなくなった時点で残っている人の中で、持っているカードの強さが強い人が勝ち。
ルールとしては簡単なのですが、役職ごとの枚数と効果が駆け引きを面白くしています。最初に1枚抜くというのも、ジジ抜き的な読み合いが発生してまた楽しい。抜いたカードに姫が眠ってたりするとね……もう何のために他の人たちは頑張ってるんだかなんだか。
ルールが分かりやすいので、カードの効果さえ説明できれば外国の人とも一緒にできます。これね、すごいことだと思うの。
ボードゲームって結構ルールが複雑で文字がいっぱい書いてあるじゃないですか。ルールの解説はわかる人がやるとしても、ボードに書いてある漢字がさ、読めないんだよねぇ。何かを参照したりするとなると、ひっじょーにややこしい。
私たちでさえやりこまないとどの能力参照するか分からなかったりするのに、それを全部覚えてっていうのは酷な話。
その点、ラブレターは文字を参照しないといけない場面が少ない。文字の書いていないカードも同梱されているくらい。実際一緒にやって、かなり楽しんでいました。慣れるまでは役職の代わりに数字もしくは英語で。慣れてきたら日本語で。
……魔術師がなかなか覚えられなかったようです。日常生活でほとんど出てこねーよ、そんな単語\(^o^)/
騎士も大概ですけど。
そんなわけで、ちょっとした時間にワイワイやるにはもってこいのゲームだと思います。ぜひやってみては。二度言うけど、騎士当てるゲームじゃないからこれ。